『日本流行丼大賞 2020年』

【グランプリ】魯肉飯

(ルーロウハン:台湾風豚角煮丼)

台湾フェスタ実行委員会

今回候補丼にあげた5つの丼を、それぞれ6つの選考指標で点数化を行ったところ、「魯肉飯」がアタマ一つ抜けた高得点であった。選考委員からの評価としても「魯肉飯」に関しては、「女性でも気軽に食べられる丼」「豚肉に卵、野菜(漬物)と違った食材を使ったヘルシーさが良い」という評価があり、「近所に出来ていたタピオカドリンク店でも魯肉飯が食べられる様になった」という感想もあり、知名性・社会性・時代性・将来性を鑑みて、選考委員の満場一致で今年のグランプリとなった。

【金賞】うな牛

すき家(株式会社ゼンショーホールディングス)

【金賞】スタミナ超特盛丼

吉野家(株式会社吉野家)

[画像提供:株式会社吉野家]

【金賞】名古屋系うな丼

炭焼うな富士 有楽町店(株式会社かぶらやグループ)

「うな牛」に関しては鰻という魚と牛肉を一緒に食べるという既存の丼の概念を打ち破った独創性が評価され、「スタミナ超特盛丼」は牛肉・豚肉・鶏肉に生卵を掛けるという肉をガッツリ食べたいと考える人達へのオマージュがめい一杯盛り込まれていると社会性が認められ、「名古屋系うな丼」は東京風の蒸してから焼く蒲焼きだけではない、蒸さずに焼く関西風の蒲焼きを、三河産のたまり醤油に本みりんを使うことで円やかなうま味やコクを感じる新しい蒲焼きを東京にも定着させたという時代性が高く評され、この3つの丼に関しては選考指標の点数はほぼ同じであったことから、3つとも金賞とすることにした。

【話題賞】三河鮮魚の海鮮丼

日本将棋連盟

「画像提供:日本将棋連盟」

「三河鮮魚の海鮮丼」に関しては、将棋の棋士である藤井聡太二冠の地元で開催されたタイトル戦の昼食として食べたことが新聞やTVニュースに取り上げられ、またタイトル獲得後の記者会見で「対局の時に海鮮丼は好手(こうしゅ)」と将棋用語で海鮮丼の良さを表現したことで大きなニュースとなった。話題性では飛び抜けて高く、丼業界や飲食業界への貢献度も高いと判断し、話題賞を授与することに決めた。

『日本流行丼大賞』設立の趣旨

丼は江戸時代に誕生して以来、地場の食材を使う庶民のソウルフードであり、今でも多くの人々の嗜好を満足させる大衆の味である。
外食や中食で丼は、気軽に食べられ、価格も高くないことから、どの販売形態でも購入可能であり、その時々の社会情勢による流行に影響を受けやすい食事だと言える。流行の影響を受けやすい食事であることは、時代の変革に敏感に丼は反映され、場合によっては消えていく可能性も秘めている。
『うなぎ_STYLE』では日本が誇る食文化を次世代に継承し、世界に広めるために、時代を彩った丼を記録していく重要性を感じ、選考基準を設け、専門家による選考委員会で、その時々に人々の支持を集めた丼を『日本流行丼大賞』として毎年記録し、表彰していくことにした。

選考委員会の選考基準

■流行丼大賞2020の選考について ≪流行丼大賞の選考方針≫

  1. 今年注目が集まった丼、ブレイクした丼
  2. 時代や社会の動向によって生み出された丼
  3. 特徴的な美味しさや斬新な発想で構成され、安心安全で健康的な丼
  4. 人々に愛され、歴史に残す価値があり、世界に広めたい丼

▶選考基準(指標)

○知名性・浸透度(Popularity)
どれだけ日本で浸透しているか、幅広い世代に支持されているか
○社会性・販売度(Sociality)
個人飲食店、チェーン店、コンビニなど多彩な方法で販売されているか
○話題性・ニュース頻度(Topicality)
メディアやSNSで幅広く取り上げられたか
○独創性・創意度(Originality・Uniqueness)
従来の丼と比べて、料理としての独自性がどれだけあるか
○時代性・適時性(Timeliness)
2020年を代表する丼としての時代性や適時性がどれだけあるか
○将来性・期待度(Promising)
2021年以後も味の面や健康面で知られ、定着する必要があるか

※最終選考委員会ではそれぞれの指標を数値化した選考指標を準備、検討の参考資料とした

5つの「候補丼」選考経緯の紹介

今年は春から巻き起こった新型コロナの蔓延によって、社会全体がこれまでの日常とは別の生活パターンを強いられるようになった年だと言えるだろう。
その中で、外食を担っていた飲食店は、営業の中止や自粛を余儀なくされ、営業をしても店内飲食を制限し、持ち帰り(テイクアウト)だけに限定する店も少なくなかった。新しい生活様式を否応なしに求められると、人々の食事の場所や回数、食べる内容にも少なくない影響があった。丼で考察すると、1回の食事に対する重要性が増したことで、1回の食事で多種多様な食材が使われることが望まれるようになり、従来までの丼は牛肉だけ、鶏肉と卵という1〜2つの食材を使ったものから、鰻と牛肉、牛肉と豚肉に卵というような必ず複数の食材が食べられる種類の丼に人気が集まった。
そして、本来は丼を店内で食べて貰うのが目的の飲食店でも、春以降は持ち帰りの需要が増え、丼は持ち帰っても食べやすいというメリットもあり、持ち帰ってからも美味しく食べられる温かい丼は指示を受けたと考えられる。
また、新型コロナの感染が落ち着いた7月以降になると、それまで外食を控えていた人々が飲食店での食事を行うようになり、新型コロナの感染に負けないような免疫力を高める食材が好まれるようになったことで、鰻や肉をしっかりと食べたいという欲望を刺激した感もある。
近年は日本各地で新しく作られた地域の名物丼が、都会に進出して名前を知られるようになることがあったが、今年に限ってはコロナの影響もあり、イベントや新規出店が控えられ、地域の名物丼の名前が候補丼に上がってこなかったのは残念であるが、来年以降に期待したい。

選考委員のプロフィール・写真

<選考委員長>
中西純一(『うなぎ_STYLE』編集長):丼のトレンドプロフィール;
日本初の鰻と丼の情報発信サイト『うなぎ_STYLE』を立ちあげ、編集長に就任。中国に留学時代に食ビジネスのグローバル化を目の当たりにして、帰国後は作家・TVディレクターとしてアジアの食のトレンドを追いかけながら、食文化の研究も行う。著書に『エイジアンデザート』(3Aネットワーク社,1999年)『本当に美味しい中国料理が食べたい』(NTT出版,2005年)、共著に『活きている文化遺産デルゲパルカン』(明石書店,2003年)等がある。
現在は鰻と丼を主軸にした飲食ビジネスの発展に寄与するべく取材を行いながら、業界の応援団として企画・提案を行っている。
https://bgi-japan.co.jp/company/staff/

<選考委員(アイウエオ順)>

関谷 剛(東京大学未来ビジョンセンター ライフスタイル研究ユニット
客員准教授・医師);新生活様式の研究プロフィール;
信州大学医学部を卒業後、東京大学附属病院、国立国際医療研究センター等に勤務。その後、東京大学大学院医学系研究科アレルギーリウマチ学に入学し、免疫アレルギーや予防医学を研究、医学博士を取得。産業医、労働衛生コンサルタント、独)医薬品医療機器総合機構の専門委員や厚生労働省委託事業の経験もある。
現在は東京大学未来ビジョン研究センター ライフスタイル研究ユニットの客員准教授等で勤務。
https://ifi.u-tokyo.ac.jp/people/sekiya-takashi/

辻 幸一郎(辻安全食品株式会社 代表取締役社長);食の安全、日常食のトレンド

プロフィール;
多くの医師の協力を得てアレルギー対応食品の開発を長年手がけ、全国の病院や保育園、大手航空会社の国際線機内食を提供している辻安全食品株式会社の社長。
「アレルギー体質は変化の激しい現代社会の生活環境に敏感に反応出来る素晴らしい能力だ!」
という信念のもと、講演を精力的に行い、全国でアレルギーや発達障害の子供達の支援も行っている。
健康医療コーディネーター、内閣府食品安全モニターでもある。
https://tsuji-a.com

吉田 美津江(株式会社フライメディア 代表取締役);日本を含むアジアのメディア情報とトレンド全般

プロフィール;
中華圏の映像コーディネート及びリサーチ、タレントマネージメント、ライブ動画配信などを行い、年間400本以上の番組に関わっている株式会社フライメディアの代表取締役。
20年年来、メディア視点で中華圏と関わり続け、中華圏の流行や人物、おもしろ動画、映像ビジネスなどに精通している。
プライベートでは、コーチング認定資格を取得し、コーチンングセッションも行っている。趣味はランニング、ヨガ、旅行など。
https://flymedia.co.jp/

【本件に関する問い合わせ先】
株式会社BGI JAPAN 食文化事業部
『うなぎ_Style』編集部:中西、戸田

〒101-0051東京都千代田区神田神保町1-10-1 AL Building Jimbocho 6階
E-mail:unagi-info@unagi-style.com
会社HP:https://bgi-japan.co.jp
『うなぎ_STYLE』HP: https://unagi-style.com

『日本流行丼大賞2020授章式』

『日本流行丼大賞2020』受賞者へのトロフィー授与式


日本初の鰻と丼の情報発信サイト『うなぎ_STYLE』(運営:株式会社BGI JAPAN、本社:東京都千代田区、代表取締役/藤原静宏 https://unagi-style.com)が主催して、日本の飲食文化の更なる発展を目的に、人々に愛され、歴史に残す価値があり、世界に広めたい、その年に注目が集まった丼を記録に残すという選考方針の下『日本流行丼(りゅうこうどん)大賞』を設けました。昨年11月30日に2020年のグランプリや金賞等の選考結果を発表し、コロナ堝の状況を考慮して12月21日から23日にかけて少人数で受賞先を訪問し、トロフィー授与式を実施しました。

『日本流行丼大賞2020』グランプリに選考された『魯肉飯(ルーロウハン:台湾風豚角煮丼)』の受賞者である台湾フェスタ実行委員会、並びに金賞に選ばれた『スタミナ超特盛丼』の株式会社吉野家と、『名古屋系うな丼』で同じく金賞受賞者に選出された「炭焼うな富士」有楽町店に、日本流行丼大賞選考委員会の選考委員である吉田美津江(株式会社フライメディア代表取締役)と中西純一(うなぎ_STYLE編集長)がプレゼンターとなり、トロフィーを授与しました。

【グランプリ】『魯肉飯』 受賞者:台湾フェスタ実行委員会

グランプリの『魯肉飯』で受賞者に選ばれた台湾フェスタ実行委員会の朱恭亮実行委員長から「これまで台湾フェスタを代々木公園で開催し、台湾の食を知ってもらおうと魯肉飯も毎年出品していました。日本で流行している丼として魯肉飯が認められたのは、日本の台湾関係者が努力してきたことが評価されたわけであり、大変感激しています。魯肉飯は台湾の庶民の味、家庭の味ですから、日本でも今後も気軽に食べてもらいたいです」と受賞の喜びを語ってくれました。

【金賞】『スタミナ超特盛丼』 受賞者:吉野家

金賞の『スタミナ超特盛丼』で受賞した株式会社吉野家の広報寺澤裕士課長は「牛・豚・鶏と三種の肉を入れて、スタミナと名付けた初めての丼が、金賞に選ばれて嬉しいです」と笑顔でコメントをされました。

【金賞】『名古屋系うな丼』 受賞者:「炭焼うな富士」有楽町店

同じく金賞の『名古屋系うな丼』で受賞した「炭焼うな富士」有楽町店の奥山祐里店長は「名古屋のうな丼が東京に出店して、皆様に美味しいと言って頂き、多くの丼から金賞に選ばれるとは想像もしていませんでした」と熱く語ってくれました。

鰻と丼の情報発信サイト『うなぎ_STYLE』では、今年年末にも『日本流行丼大賞2021』の選考を行うと同時に、食の安全や安心を一般消費者向けに啓蒙する活動や、丼文化の普及や食育などのセミナーやイベント開催を予定しており、食を取り巻く生産・流通・販売に関係する人々と消費者を正しく繋ぐ役割をになっていきたいと考えております。