『⽇本流⾏丼⼤賞2021』候補丼、5品リスト

『⽇本流⾏丼⼤賞2021』候補丼、5品リスト

昨年の第一回から、今年は第二回目の開催ですが、一般公募で「私の流行丼」として、東京新聞紙上でも呼びかけ、今年の流行丼の候補を一般からも募集しました。一般公募で得られた丼と『うなぎ_STYLE』編集部がこの1年間の飲食業界・コンビニ弁当等での食品販売のトレンドを基にして推薦し、日本流行丼大賞2021実行委員会が候補に挙がった中から、日本流行丼大賞2021の「候補丼」を5品リストアップしました。

昨年春からの新型コロナウィルスの蔓延が今年秋頃まで続いたが、社会全体が今年は閉じこもるだけでなく、感染対策を行いながら動き出そう、ポストコロナ時代に向けた流れを作ろうと模索した年であったと思います。

飲食業界でも、大手外食チェーンから個人営業の飲食店まで、デリバリーやテイクアウトへの対応は当たり前になり、昨年はほとんど無かった新規出店も、今年はデリバリー専門店や昼間しか営業しないシェアレストランといった従来にはなかった新しい発想の飲食店の出店が増えてきました。

「候補丼」をみると、旅行やイベント参加がほとんど出来ない生活で、外食の機会や大人数での会食は制限されている状況で、一人で食べる食事に対して、ちょっとした贅沢感や満足感・満腹感を人々は求めたのではないかと思います。

2021年に流行した丼として、日本流行丼大賞2021実行委員会で候補丼を選び、それぞれの丼で受賞に相応しい飲食店・飲食会社も合わせて公開致します。

とろろかけ丼

おろしそ

[流行の背景]

今年は和食系の外食レストランチェーン等で「とろろ」を入れた丼が食べられようになった。地方で人気だったとろろ丼専門店が東京にも近年出店。大手牛丼チェーンでも肉だけの丼から、消化に良いとろろを入れてヘルシー感を打ち出そうととろろを活用したメニューを今年打ち出し、コンビニでもとろろ丼が話題となった。

<「とろろかけ丼」受賞対象者>
・自然薯とろろ丼専門店『黒十ヤ(こくとうや)』
運営(株)ポトマック、本店神戸。自然薯/鍋/釜飯の店として「黒十(こくとう)」を2007年兵庫県神戸市に開店。2019年には新たに「自然薯とろろ丼専門店『黒十ヤ』」を兵庫県西宮市にオープン、2021年8月には『黒十ヤ』が東京新宿にもオープンし、「自然薯とろろ丼」の専門店が関東初出店として話題となった。
店舗では「旨味唐揚げ」に明太子や大根おろし・チーズ等にとろろを一緒にした多様な丼を用意しており、従来日本では「とろろご飯」は各地にあったが、肉・野菜にとろろをかけた丼を提供しているという点で「とろろかけ丼」の可能性を広げた。またとろろには日本の伝統植物である自然薯を使って、山芋や長芋では出ない濃厚さや甘さ、粘り強さを提供している点も、国産食材の消費を促す新しい取り組みである。

十勝豚丼(とかちぶたどん)

十勝豚丼

[流行の背景]

厚切りの豚肉を甘辛タレで焼いた「十勝豚丼」はしっかりとした食べ応えがあり、近年急激に各地の飲食店で食べられるようになった。牛丼風の味付けとは異なり、鰻の蒲焼と同じ味付けで作る「十勝豚丼(帯広豚丼や十勝帯広豚丼とも)」は、北海道では既に定着していたが、最近では全国各地に専門店やデリバリー店が広がり、道産食材の居酒屋の御飯物・ランチでも提供されるようになり、コンビニ各社では十勝風の甘辛ダレの豚丼が相次いで発売された。

<「十勝豚丼」受賞対象者>
・「一般社団法人 帯広観光コンベンション協会」
帯広駅内のビルに事務所とインフォメーションセンターを構え、十勝の観光案内や物産の紹介など、観光物産機能を一つにした情報発信の拠点を担っている。
2011年には「豚丼ガイドブック」を制作して、帯広市内で「十勝豚丼」が食べられる飲食店約150店を網羅する印刷物をはじめて発行し、「十勝豚丼」の普及に努めている。帯広市市内には「十勝豚丼」の創始店とされているの「元祖豚丼のぱんちょう」(1933(昭8)年創業)をはじめ、「十勝豚丼」が食べられる店が現在は約200軒以上あるとされるが、協会のサイトでは「十勝豚丼」が食べられる飲食店を検索出来るようにもしてある。

から揚げ丼(からあげどん)

から揚げ丼

[流行の背景]

2019年頃から大手飲食チェーン各社ではじめたから揚げ専門店が、2021年には全国規模で広がり、店内飲食テイクアウト用に持ち帰った後の食べ方として「から揚げ丼」が食べられる様になった。これまでだとから揚げは、弁当ではご飯に添える副食であったが、専門店の登場でから揚げに様々なタレを掛けたり、味付けが施してあることで、テイクアウト需要も相まって「から揚げ丼」として新たな丼カテゴリーを生み出した。

<「から揚げ丼」受賞対象者>
「から好し」(すかいらーくグループ)
2017年10月に1号店(さいたま道祖土店)をオープン、国内でのから揚げに特化したテイクアウトも出来るチェーンレストランをすかいらーくグループが立ち上げた。従来は定食のおかずとしていたから揚げを「から好し」では、丼メニューを開発し、新たな唐揚げの食べ方を提案した。2021年10月現在「から好し」89店舗、系列のファミレス「ガスト」1331店でも「から好し」のから揚げを使ったメニューが提供されている。

ガパオライス

[流行の背景]

コロナ堝が長引く状況で海外旅行にいけない中、エスニックな味を求める人達からの欲求がタイ料理にも向かわせた。これまでのテイクアウトの弁当や牛丼等では体験出来ない、辛い味やスパイシー感がある「ガパオライス」は女性を中心に好まれた。今年に入ってから、テイクアウトやデリバリーでの専門店やガパオライス専門飲食店が都内では相次いで開業、リモートワーク中のランチとして支持を受けた。

<「ガパオライス」受賞対象者>
・「私のガパオ」 運営:株式会社Seldish、東京・中野坂上に2021年7月1日開店。
「間借りマッチングプラットフォーム」であるシェアレストランを通じて2021年7月にオープン。夜は串揚げバルの店を、ランチタイムだけ営業するガパオライス専門店として、様々な味のガパオライスをテイクアウトやデリバリーで提供可能にしながら、店内飲食でも出来るリモートワーク時代に対応した新しい飲食店の形態。
店主は会社代表として店頭に立ちつつ、総合コンサルタントとしてクライアント企業のマーケティングや新規事業に携わっており、新しい働き方を提示しており、創意度の高さ、時代性や将来への期待度もある。

キッチンカーうな丼

キッチンカーうな丼

[流行の背景]

コロナ堝の状況で営業自粛に追い込まれた飲食店が、新たな販売方法としてキッチンカーを導入し、人がいる場所に移動して出店するようになった。これまでは店舗でしか食べられなかった丼の代表である「うな丼」も、昨年から今年に掛けて鰻専門チェーン店や飲食会社等を含め、相次いでキッチンカーで出店するようになった。

<「キッチンカーうな丼」受賞対象者>
・「わたべ」(東京春日) キッチンカーは2020年12月1日営業開始
70年の歴史がある東京文京区のうなぎ料理専門店「わたべ」が、店の定休日に料理長自ら運転をして調理をするキッチンカー。車の中に炭火を焚ける専用台を用意して、炭火で生の鰻を焼いている。キッチンカーでは通常プロパンガスか電気で調理しており、炭火での調理は大変珍しい。
ミシュランガイドに掲載されている飲食店で、店主自らがキッチンカーに乗って出店している飲食店としても希有な存在。丼を盛り付ける器や蓋には紙製の容器を使用しており、社会性や時代性を象徴している。

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